特集 MEによる診断
胎児側より見た分娩監視装置
武田 佳彦
1
,
森 巍
1
,
工藤 尚文
1
Yoshihiko Takeda
1
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
pp.197-202
発行日 1970年3月10日
Published Date 1970/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204174
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はじめに
産科臨床における最近の進歩のなかで,ME機器を利用した測定方法が胎児からの情報を得る直接的な手段として注目され,多くの優れた業績の発表とともに,2回にわたるシンポジュームにより臨床応用の可能性が討議されてきた。
これらの測定方法は,胎児の循環動態に変動を起こすことが多い分娩中の監視を目的として開発されたものが多いが,手技,操作の忙雑さや,装置の経済性などのために実際の診療への応用には少なからぬ困惑を憶えるのも事実である。
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