産科MEの基礎と実際・2
分娩監視装置・その1
室岡 一
1
1日本医科大学産婦人科
pp.108-113
発行日 1977年2月25日
Published Date 1977/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205167
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§1 分娩監視装置の構成
現在使われている分娩監視装置は,胎児心拍数計と陣痛曲線の2つが同時記録されるのが最も普通の型である。
胎児心拍数計は分娩第1期は胎児心音から誘導して,毎分の胎児心拍数の変化を記録している。しかし娩出期になって雑音混入がひどくなると,胎児の下向部に直接電極を埋め込んで胎児心電を誘導し,これから胎児心拍数計を駆動している。この場合はもちろん子宮口が開大して,破水後でないと電極は胎児皮膚(多くは頭部)に埋めこみができない(図7)。超音波ドプラで胎児心拍数計を動作させてもよいが,超音波を長時間,胎児に当てることによる障害を懸念して,重点的に30分間程度にしている。
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