特集 育児グループへの支援と助産師のかかわり
母乳育児サークルLALALAクラブの活動
菅原 光子
1,2
1母乳育児サークルLALALAクラブ
2IBCLC(秋田県)
pp.575-579
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100772
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サークル発足の原点
●ラ・レーチェ・リーグとの出会い
出産・育児の経験は,助産師という職業をもつ自分自身を見つめる機会になった。30代で,助産師という職業の魅力にとりつかれた。育児の中で最も関心をもったのは母乳育児であった。それまでの臨床経験では母乳育児トラブルへの対処にたびたび戸惑い,結局解決策を得られないままであった。退院してしまう母児を気にしながらも支援ができずじまいであった。そんな中,以前購入していた1冊の本『母乳,このすばらしい出発』(メディカ出版)を出版していたラ・レーチェ・リーグ(以下LLL)の存在に改めて興味を抱き,1998年7月,東京で開催されたLLL講演会に参加した。
講演の内容には“目から鱗”状態で聞き入り,また短時間ではあったもののLLLのリーダーとのふれあいから彼女たちのエネルギーと情熱を感じた。助産師として自分の今までの知識とか経験とか,それなりのプライドは一気に崩れた。その1年後,フロリダで開催されたLLL国際カンファレンスに参加した。母乳育児のすばらしさは参加した親から,そして子から感じられると同時に,アメリカで私の中に母乳育児という種子がしっかりと確実に植え込められたのである。
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