特集 多胎妊娠2025
育児支援,双子サークル 多胎家庭支援団体とその活動
天羽 千恵子
1
TEMBA Chieko
1
1日本多胎支援協会/ひょうご多胎ネット
pp.352-355
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002076
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はじめに
多胎の妊娠・出産はリスクが高く医療的なケアが必要とされる。さらに,多胎児を産み育てる多胎家庭では,単胎家庭と比べて産後うつ,育児うつ,育児困難,孤立,児童虐待などのさまざまな健康課題・社会課題を有する。その現状が明らかになるにつれ,社会的支援が次第に普及してきたが,未だに多胎家庭での虐待死事件はあとを絶たず,「私も同じようになるかもしれない」と思いながら育児をする親たちがいる。2024年9月にこども家庭庁が公表した「こども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第20次報告)」では,心中以外の虐待死の「7.1%」が多胎児であったと報告されている1)。

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