グラビヤ
クラブ活動から学ぶ
pp.33-36
発行日 1964年2月1日
Published Date 1964/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905246
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学生は学業以外の時間をどう利用しているだろうか。その一つにクラブ活動がある。単に趣味をみがくだけでなく,自主的に行なう活動からナースに必要な指導性が養われ,独創性,協調の精神が身についていくであろう。ここに国立東京第二病院付属高等看護学院のクラブ活動と日ごろの活動の成果を発表する文化祭(今回は病院祭と合同で12月2日に行なわれた)の一部をご紹介します。去年の4月に同校に変わられた教務主任稲葉和子先生も「患者さんにはいろいろな層がいますから,それに接するナース自身広い視野をもっていなければなりません。自主的な活動の中から教室では学びえない豊かな心が造られていくのではないでしょうか」一と看護学校におけるクラブ活動を奨励している。また文化部の一つ宗教部の学生は「悩みを解決し,自己の反省の機会をもちたい。わたしたちナースになるものには博愛の精神は絶対に欠かせないものです。看護とキリスト教との結びつきを少しでも」と加入の動機を語る。クラブ活動は,実習や勉強で忙しいからこの次,ということではすまされない重要なものをもっているようだ。
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