特集 国際衛生
日本WHOクラブの活動
松田 心一
1,2
1日本WHOフェロークラブ
2女子栄養大
pp.201-207
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203851
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フェローシップ
日本WHOクラブが誕生したのは,昭和35年8月で,その時からもう9カ年に近い歳月が流れた.本会も発足当時の会員数は約100名程度であったが,その後年ごとに増加し,昭和43年末で,213名に達した.本会の会員は,その規約に定められているように,正会員は,すべてWHOのフェローとなったもの,その他WHOの事業に関係を有し,入会を希望したものとなっているので,その正会員は195名を数え,これに賛助会員13名,名誉会員5名を加えるとちょうど213名となる.当初本会の会長には,わが国の第1回のWHOフェローとして,ニュージーランドとアメリカとの未熟児対策の視察のために渡航された前聖路加病院小児科部長斎藤文雄先生をお願いしたが,当時先生は非常にお元気で,本会設立のための準備打ち合わせ会にも何回か出席され,本会創立発起人の1人として名前をつらねられ,またその後も毎年の総会には欠かさず出席されて会の主宰にもつとめられていたが,それから4年めに当たる昭和39年4月に卒然として心臓マヒのために他界されるという不幸なできごとがあった.しかし本会は,その後も先生のご遺志を継いで,現在にいたるまで,順調に発展をつづけているしだいである.
ここにまず,本会誕生の動機,設立の主旨,活動情況,および今後の事業計画と目標などについて述べてみよう.
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