特集 助産師による性教育を実現するために
「性教育」を担うということ―指導者のための教育体制をつくろう
小松 富恵
1
,
佐山 静江
2
1獨協医科大学病院産科病棟
2獨協医科大学病院看護部
pp.293-297
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100705
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性教育は助産師!!
最近の若年の「性行動」の問題がクローズアップされている中,助産師が立ち上がらなくてはならない時期に来ている。病院で若年妊娠・出産の症例に出会ったときなど,「なぜ?」と疑問を抱くばかりである。かかわりを通して思うことは,望まない妊娠の低年齢化の原因として,中高生たち自身が自分の身体のしくみや妊娠の成り立ちについての知識が漠然としており,自分の身体を守ろうとしていないことがあげられる。そのため,性教育の対象は,中高生だけでなく,それ以前の小学生から始める必要があると実感している。さらには,子どもを育てる親への性教育も必要である。この現状だからこそ“妊娠・出産”にかかわりながら“命の尊さ”を伝えられる助産師が今,出番なのだと思う。
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