特集 高等学校衛生看護科・その1
高校教育体制の一環として
富井 みかえ
1
1沼津市立沼津高等学校
pp.21-24
発行日 1968年11月1日
Published Date 1968/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906085
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はじめに
高等学校衛生看護科は,女子の適性能力,特性に応ずる新しい教育分野として発足し,一般教養と共に専門的技術知識を修得させ,准看護婦資格の実力を養い,広い視野に立って保健活動を捉えてゆく能力を育成する場所として社会の要請に答えようとしている。本校は昭和40年度普通科,商業科に加え,衛生看護科を併設,全生徒数1316名の男女共学公立総合高校であり,さらに本年度衛生看護科のため専攻科を新設,選ばれた17名が現在看護婦教育を受けている。
この中にあって衛生看護科は特殊な職業教育として独自に歩むのではない。一般教育からの孤立を避け,総合高校への一体化を図りつつ,看護教育の立場からも,望ましい教育を成し遂げることを目標とし,准看教育が完全に高等学校教育の一環として同化されてゆく方向に努めている。以下その実情と問題点を述べる。
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