特集 訪問看護の“あと10年” 2025年までにやっておきたい○つのこと
地域のプライマリケアを担う「かかりつけナース」をつくる
藤野 泰平
1
1株式会社デザインケア、みんなのかかりつけ訪問看護ステーション名古屋
pp.18-21
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200070
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私は名古屋市で「株式会社デザインケア」という会社を経営している訪問看護師です。私たちは「1人ひとりに最適化したケアを通じて、豊かに暮らせる社会づくりに貢献する」というミッションを掲げています。その人の大切にしているものや人生に照らし合わせて考えてみると、同じ病になっても、人によってその意味が違うことがあります。そういった人々への「ケア」は非常に個別性が高く、それぞれに合ったケアの「デザイン」が必要だと思ったことが、会社をつくったきっかけです。
さらに、ケアをする対象を、保険の利用者さんにかぎらず、その家族、健康な市民、地域へと広げていきたいと考えています。そのなかで、ケアを受ける人がケアギバーともなり、また違う誰かをケアできるような、よい循環を生みたいと思っています。現在、ボランティア団体を立ち上げたり、保健師と情報共有もしていますが、これも地域のあり方を「デザイン」する活動です。
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