連載 とらうべ
二者択一でない選択を
丹野 絵里子
1
1女性と健康ネットワーク事務局
pp.5
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100640
- 販売していません
- 文献概要
女性と健康ネットワーク(Japan's Network for Women and Health:WHJ)は1994年にカイロで開催された国連の国際人口・開発会議(カイロ会議)に女性の声を届けることを目的に設立され,国内外のNGOと連携して,女性の健康と自己決定権が尊重されるような社会を目指して活動している。主としてリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)と,社会的文化的な性別区分と生物学的性別との関連に着目しつつ活動を重ねている。これらの分野では,国際的にもかなり知られているNGOである。扱う問題はもちろんそれだけには留まらず,法律,政治,環境,医療(子宮内膜症,癌,更年期など生涯にわたる健康を含む),HIV/AIDS・性感染症,社会,ドメスティック・バイオレンス(DV)やその他の暴力等多岐にわたっている。この多様な問題を扱える柔軟性とゆるやかなネットワークが本NGOの個性でもあり,私の好きな特徴でもある。
私は,現在,ここの事務局員として働いている。仕事は,事務・会計全般,会員管理,会議等の参加,イベント企画,報告書作成,ネットワーキングの他,ニュースレターの作成と発行をしている。最も神経と頭と気力を消耗するのがニュースレターの作成だが,自分の参加した会議を復習する場にもなるのでやりがいと手ごたえを最も感じている。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.