連載 今月のニュース診断
医療専門職と欠格条項
斎藤 有紀子
1
1北里大学医学部医学原論研究部門法哲学・生命倫理
pp.452-453
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100532
- 販売していません
- 文献概要
初の視覚障害合格者
日本の医師国家試験に,視覚障害をもつ人が初めて合格した(朝日4月25日)。政府は近年,心身の障害を理由に資格や免許の取得を制限する法律(いわゆる欠格条項)の見直しを進めていたが,医師国家試験も昨年から,目や耳の不自由な人の受験が可能となった。視覚障害をもつ受験生には,問題の読み上げなどを認め,試験時間を最大1.5倍にするなど,受験上の配慮を行なったという。
厚労省は今後,専門家らによる委員会を設置し,合格した男性からどの分野を目指すのかなどを聞き,医師としての業務が可能か判断し,免許を与えるかどうか決めるという。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.