今月のニュース診断
欠格条項の見直し—障害をもつ助産婦を迎える社会
斎藤 有紀子
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1北里大学医学部医学原論研究部門 法哲学・生命倫理
pp.650-651
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902696
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欠格条項見直し法が成立
今年6月,視覚・聴覚などの障害を理由に,一律に免許や資格を認めない「欠格条項」を見直す法律が,衆議院本会議で可決・成立した。医師法,栄養士法,保健婦助産婦看護婦法など関連する30あまりの制度が,今後,一括して改正される(朝日6月22日)。
このことにより,これまで障害を理由に受験資格や,免許取得の道を閉ざされてきた人たちも,補助機器,FAX,手話通訳者,点字,レントゲンを他の人にみてもらうなどして,業務が一部でも可能な場合には,免許を取得できるようになる。さっそく厚労省は,聴覚障害のある早瀬久美さんに7月にも薬剤師免許を交付する見通しを明らかにした(共同6月25日)。
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