連載 とらうべ
分娩検討会のすすめ
神谷 仁
1
1かみや母と子のクリニック
pp.451
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100531
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私たちの産科クリニックは,妊婦の力を最大限に発揮できる施設になることを目標の1つに掲げています。そのためには,1人ひとりの妊婦にとって何がベストなのかを,妊婦,助産師,医師の三者が共通理解することが必要です。残念なことに,それを達成できるような力量をクリニックの助産師達は今まで持ち合わせていませんでした。目標達成のためには各助産師に開業助産師並の実力が備わっていなければならないと考え,助産師の実力の底上げを図ることにしました。
その底上げ手段の1つとして導入したのが,分娩検討会です。この検討会は,妊娠中の指導内容,分娩時行なったケアの結果どうなったかということを掘り起こす作業から始め,自分の意見を述べ,みんなの意見を聞き,本当にベストであったかを議論します。また,医師と助産師は,立場は違っても妊婦に対して同じ目的を持つ者という考えから,お互いの間に垣根を作らないようにしています。
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