連載 今月のニュース診断
医療の場におけるセクシュアル・ハラスメント
斎藤 有紀子
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1北里大学医学部医学原論研究部門法哲学・生命倫理
pp.276-277
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100496
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学校と病院
学校・病院はセクハラの温床であるという。本稿は,いま多くの読者が所属している「学校」と「病院」で起きるセクハラについて考えたい。
セクハラとは,端的にいえば,「相手を不快にさせる性的な言動」,「意に反する性的な行為」。
学校におけるセクハラでは,たとえば教員が,進級・卒業・論文指導を口実(条件)に学生に関係を迫ったり,教授が,助手や秘書に出張随伴・同宿を強要したり,サークルの顧問や先輩が,後輩部員にお茶くみなどの性別役割分業を押しつけたり,性的言動を繰り返すなど。
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