連載 とらうべ
不就学の子どもたち
小内 透
1
1北海道大学大学院教育学研究科
pp.973
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100309
- 販売していません
- 文献概要
文部科学省は今年度から不就学の外国人児童・生徒の実態調査に取り組むことを決めました。1990年代以降,外国人が急増した東海地方,関東地方などで,ブラジル人の子どもを中心に,不就学の児童・生徒が目に付くようになったからです。
ブラジル人は,1990年の出入国管理法の改正にともなって急増しました。新たな出入国管理法は,目的外就労やオーバーステイへの罰則を強化する一方,労働力確保のため,日系人の2・3世やその配偶者に限って就労に制限のない「定住者」資格を与えました。その結果,日系のブラジル人が急増し,今では27万人を超え,韓国・朝鮮人,中国人に次ぐ数になっています。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.