特集 障害児教育
<随想>
就学前の親への関わりについて
平 昭三郎
1
1神奈川県立ゆうかり園
pp.710
発行日 1984年10月15日
Published Date 1984/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103179
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近年,障害児療育の分野においても就学前の教育として,通園施設にとどまらず,一般の幼稚園,保育園との統合保育が積極的に実施されている.このような状況の中で,通園施設においては,子どもの個別指導とともに,統合保育先との連携を取りながら,就学というハードルをスムーズに越えるための,親への関わりが重要になってきている.
障害児について何にも知識がない人が自分の子供が障害児であると聞かされたときのショック,苦悩というものはとてもわれわれには想像できるものではない.
両親はその障害された諸能力の改善を求めていろいろな努力を繰り返すことになる.つまり,歩く能力,話す能力など障害されている能力をいくぶんでも正常の方向に伸ばすことを目標にして,訓練ということに没入していく姿が一般的である.
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