とびら
障害児の就学について思う
松沢 博
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.77
発行日 1982年2月15日
Published Date 1982/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102568
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からだに障害を持つこどもの親にとって入園,入学は,こどもの集団生活への第一歩として大きな問題である.毎年,秋になると入園,入学の年齢に達するこどもの親から,一般の幼稚園に入園させたらよいのか,あるいは普通校か養護学校かという相談がもちかけられる.治療訓練を担当する側としても大変気にかかることである.親としては,障害児を持った悲しみ,絶望などさまざまな時を経て数年,再びこの時期に至って重く心にのしかかって苦しまなければならない.そんな時,障害を持ちながら,一般の幼稚園や普通校に通っているこどもたちの姿は,われわれにとっても,また,障害児をもつ親にとっても大きなはげましの力となってくれる.
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