連載 図解 助産師のためのフィジカルイグザミネーション・File.7
女性生殖器のフィジカルイグザミネーション(後編)
大石 時子
1
1天使大学専門職大学院
pp.948-952
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100302
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はじめに
女性生殖器のフィジカルイグザミネーション前編では,内診法のなかでも腟鏡診を中心に解説しました。
後編では,腟鏡診の次につづけて行なう腟から外陰部の触診法と視診へと進み,双合診へと移っていく方法について述べます。
女性生殖器の診察は外陰部の視診から解説され,そのあと外診から内診へと説明されているのが通常ですが,本稿では女性に最も負担がかからず,また手袋をはめ換えないで済むような診察の流れを考え,腟鏡診から外陰部の触診へ,そして双合診と進む方法を説明しています。そのため,外陰部の視診の説明は最初になっていませんが,外部の視診はほかのことをする前か,しながら行なっていくのが実際的でしょう。
以下につづく外陰部外診法は,前編の腟鏡診の最後で腟鏡を腟から抜いた部分からの続編です。両手手袋法での腟鏡診を解説してきましたが,腟鏡を抜いたところで,両手手袋のまま触診をした後,片手の手袋をはずして,双合診へ進んでいきます。
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