連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・14
産後訪問の大切さを「痛感」
冨田 江里子
1
1St. Barnabas Maternity Clinic
pp.460-461
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100213
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お腹に“風”が入る?
これは,私が家庭訪問へ行かなかったミスから生じた結果だった。言い訳はいくつもあるが,患者にとって大切なのは健康が守られたという「結果」だけなのだ。それが満たせないだけでなく,生命までもが危険にさらされる可能性があった。
ある日,診療を終えて後始末をしていると,親しげにお腹の大きな女性が入ってきた。お腹の大きさは7か月か8か月ぐらいに見えた。「どうしたの?」と問うと「お腹に風が入ったの。診てちょうだい」という。
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