分娩体験記
実地訓練の必要を痛感
増田 治子
pp.42-43
発行日 1967年6月1日
Published Date 1967/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203414
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出産の時2,656gと未熟児並だった長女も,もう1年2カ月となりました.相変わらず小柄な身体ですが大した病気もせず,「いい顔は」の家族の声に早速眼鼻を寄せて笑う姿は,まさに一家の中心人物たるに十分です.お産の時に苦しんだことなど全く忘れてしまっている私に原稿の依頼をいただき,何とか記憶の糸を結びあわせながら分娩の記録を綴ってみたいと思います.
30に手が届く頃結婚した私は,できるだけ早く子供が欲しいと考えていました.世間では30すぎの初産は重いとよくいっていますので,何とかその年を数えぬうちにと思っていました.
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