特集 看護教育の臨床への継続―神奈川県の教育研修から考える
看護教員,“看護”を分かち合う大切さを痛感する
庄村 雅子
1
1東海大学健康科学部看護学科
pp.197-199
発行日 2010年3月25日
Published Date 2010/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101419
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看護教員として看護基礎教育と,現場の要請とのはざまで感じること
看護基礎教育は,文部科学省による技術教育の徹底と4年制化の推進,少子化による学生確保対策などのために,要請が過重になっています。こうした実状では,ファーストフード店のようなマニュアル的で詰め込みの教育になることがあります。本来の看護基礎教育で大切な,問題を解決したり,解決できない状況と折り合うよう悩んだりする力を育み,心の通った看護を教える難しさに悩むこともあります。
他方,現場もまた約8割以上が中小規模の病院で,組織を維持する切実さから,業務量を担える即戦力を求める傾向が強くなった印象を受け残念に思うこともあります。
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