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—フレイル予防の新たなる展開に向けて—ソーシャル・インパクト・ボンドを活用した飯塚市フレイル予防実証事業
片田江 由佳
1
,
櫛間 大二郎
1
,
井本 俊之
2
,
髙倉 孝
3
,
飯島 勝矢
4,5
,
辻 哲夫
4,5
,
藤﨑 万裕
5,6
1福岡地域戦略推進協議会
2麻生飯塚病院
3福岡ソフトウェアセンター
4東京大学未来ビジョン研究センター
5東京大学高齢社会総合研究機構
6東北大学大学院医学系研究科
pp.713-715,758-763
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201507
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飯塚市の概要
福岡県飯塚市は,福岡県中部に位置する市で,筑豊三都の一つである。筑豊で最大の人口12万6278人(推計人口,2020〔令和2〕年5月1日現在)を擁し,筑豊の政治・経済の中心機能を持つ。
市政には「健幸都市いいづか」を掲げ,個々人が健康かつ生きがいを持ち,安心して豊かな生活を営むことを「健幸」と定義し,3つの方針(①まちの健幸づくり,②ひとの健幸づくり,③しごとの健幸づくり)を軸とした総合的な事業を推進している。
福岡県飯塚市では,2017(平成29)年度から取り組んできたフレイル予防事業のさらなる展開に向け,「ソーシャル・インパクト・ボンド」を活用し,フレイル予防の多面的な効果を可視化する実証事業を行った。民間資金を用いて民間主体でサービスを提供し,得られたデータから,市民主体のフレイル予防が地域コミュニティや地域経済の活性などにつながることが明らかになった。その取り組みを紹介する。
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