特集 フレイルとその予防対策
フレイルの病態と新たな知見 フレイルと脾虚・腎虚について
竹内 麻里子
1
,
萩原 圭祐
1大阪大学 大学院医学系研究科先進融合医学共同研究講座
キーワード:
鎮痛剤
,
牛車腎気丸
,
六君子湯
,
証
,
栄養失調
,
筋肉減少症
,
フレイル
,
消化管運動改善剤
,
腎虚
Keyword:
Frailty
,
Analgesics
,
Sarcopenia
,
Malnutrition
,
Liu-jun-zi-tang
,
Gosha-jinki-gan
pp.327-332
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020187175
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<Headline>1 フレイルの身体側面において、低栄養、サルコペニアは重要であるが、漢方医学の五臓概念を用いると低栄養は脾虚、サルコペニアは腎虚の状態と捉えることができる。2 六君子湯や補中益気湯は、低栄養を意味する脾虚を改善することで、フレイルの改善に結びつく可能性がある。3 牛車腎気丸のもつサルコペニア・疼痛抑制効果が解明されている。その作用機序に加えて、フレイル改善効果の実臨床でのエビデンス構築が始まっている。
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