連載 ネウボラから学ぶ日本の母子保健再構築・2
島田市版ネウボラの構築
天野 由美子
1
,
横山 美江
2
1島田市健康福祉部健康づくり課
2大阪市立大学大学院看護学研究科
pp.400-405
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201423
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島田市の概況
島田市は,静岡県のほぼ中央に位置する(図1)。市内中心を流れる大井川は,かつて「箱根八里は馬でも越すが,越すに越されぬ大井川」とうたわれた東海道随一の難所であり,島田はその川越宿場として賑わった。また,地産品として「島田茶」「金谷茶」「川根茶」の3ブランドを有する全国屈指のお茶どころで,「地球上でもっとも緑茶を愛する街」をテーマに,「島田市緑茶化計画」というシティプロモーションを展開している。また,世界一長い木造歩道橋としてギネスに認定されている「蓬莱橋」,大井川鐡道を走るSLや機関車トーマスが人気を集めている。
本市の市長は女性であり,これまで子育て支援政策を積極的に推進してきた。市民意識調査においても「子どもを安心して産み育てる子育て支援の充実」が進めていくべき取り組みの第1位となっており,市民の注目度も高い。
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