病院めぐり
市立島田市民病院外科
木村 貴彦
1
1市立島田市民病院外科
pp.1134
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103157
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島田市は静岡県のほぼ中央,駿河と遠州を分ける大井川流域に存在する.いわゆる南アルプスの登山口でもあり,大井川鉄道には人気の高いSL機関車も走っている.その車窓からも望まれる茶畑など緑豊かな景色は広大で,心和む環境にある.「箱根八里は馬でも越すが,越すに越されぬ大井川」と歌われているように,東海道五十三次の交通の要所として大井川を挟む2つの町(島田,金谷)は伝統ある宿場町として栄えてきた.近郊には全国でも有数の日本酒の酒蔵が数多くあり,海の幸,山の幸にめぐまれ,美食家にはたまらない環境でもある.
さて,平成17年に金谷町と合併した新島田市は人口10万人を数えるようになったが,実際には当院は市周辺を含めて約30万人を対象に中核病院の機能を果たしている.当院は昭和21年に島田町立診療所として発足し,昭和32年には病床数180の総合病院となり,現在は536床,診療科29科を数え,救急センターも抱える多機能総合病院となった.
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