病院めぐり
島田市立島田市民病院
宮川 美栄子
pp.1059
発行日 1993年12月20日
Published Date 1993/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901093
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島田市がどこにあるのかご在じの方は少ないのではないでしょうか。静岡県のほぼ中央で,大井川左岸に広がる人口約7万4千人の小さなのどかな市です。大井川の川止めでとどまらざるを得なかった旅人のために,東海道五十三次の宿場町として栄えたといわれていますが,現在の島田市からは想像できません。東名高速の吉田インターを出て,"箱根八里は馬でも越すが,越すに越されぬ大井川"と歌われた大井川をいとも簡単に越えると島田市街地にはいってきます。驚くことにこの15年間人口の増加がほとんど認められないのです。このような地域の中核病院として,健康都市「しまだ」の重要なシンボルの一つとして存在するのが島田市民病院です。昭和32年に総合病院として出発,当初は9科180床だったそうですが,昭和63年4月以後21科760床,医師90名(内研修医24名)と膨れ上がっています。泌尿器科は昭和53年に,はじめて京大医局の先輩である北山先生が赴任され今日の基礎をつくられました。その間若い先生方が交代で大学から派遣され医長を助け泌尿器科の発展に貢献してきました。昭和62年6月からは北山先生と交代し宮川が赴任しました。そしてこれまで羽渕,岡垣,木原先生ががんばってくれました。現在は京大の吉田教授と三重大の川村教授のご好意で,三重大から日置先生を医長として迎え,研修医の松岡,岡田両先生でやっと4人体制になりました。
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