連載 ネウボラから学ぶ日本の母子保健再構築・4
大阪市版ネウボラの構築—旭区の取り組みについて
比留間 惠子
1
,
薮本 初音
2
,
横山 美江
3
1大阪市浪速区保健福祉センター(前 大阪市旭区保健福祉センター)
2前 大阪市健康局
3大阪市立大学大学院看護学研究科
pp.588-593
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201464
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旭区の概況
大阪市旭区は当市の北東に位置し,北は淀川に面し東は守口市と隣接している(図1)。面積は6.32km2を有する。JR,京阪電車が縦横に走り交通の便は良く,大阪駅にも近いが高層ビルや大規模マンションは少なく,静かで生活しやすい住宅地である。
人口は9万1072人(2018〔平成30〕年大阪市推計人口年報)。1960(昭和35)年の14万人をピークに,減少の一途をたどっている。1世帯当たりの人員2.05人と,市平均1.93人よりやや多い。転出入は比較的少なく,転入率57.4‰(市平均73.3‰),転出率50.7‰(市平均64.7‰)であった。出生数661人(月平均55.1人),出生率7.3と市内24区中18位と低率である。一方,高齢化率30.0%と高率で市内5位であり,少子高齢化が急速に進んでいる(全て2018年)。
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