連載 ネウボラから学ぶ日本の母子保健再構築・5
なかとんべつ版ネウボラの構築
西巻 俊英
1
,
山田 美緒子
1
,
小野 奈々子
1
,
伊藤 莉里佳
1
,
播本 雅津子
2
,
横山 美江
3
1中頓別町保健福祉課
2名寄市立大学
3大阪市立大学大学院看護学研究科
pp.696-702
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201494
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
中頓別町の概要
中頓別町(図1)は,北海道の北部,北緯45度線上に位置する,人口1700人の町である。日本最北端の稚内市から南に100km程の位置にあり,現在は酪農と林業を基幹産業としている。かつては多くの砂金を産出し,一時は人口1万人を超えたが,現在は人口減が進み,高齢化率約40%と少子高齢化が進む過疎の町である。
ここ数年の年間出生数10人前後,就学前の子どもの数60人弱,妊娠期の世帯の9割が核家族である。町内に産婦人科・小児科医療機関はなく,専門医のいる中核病院までは約90kmである。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.