連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・45
共感的態度を育む・磨く
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.254
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200651
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1月21,22日に仙台で行われた第5回日本公衆衛生看護学会学術集会で,「豊かな共感性と理性的な専門性を併存させるために」をテーマにワークショップ(WS)をもちました。
昨年度,私たちは東日本大震災の被災地の保健師のストレス状態を包括的に評価する目的で調査(代表:長峯正典・防衛医科大学校)を行いました。詳細は別の機会に譲るとして,今回のWSでは,調査結果から得られた「多くの保健師が疲弊状態にあること」「自己指向的な共感特性が疲弊に関与していること」について,長峯氏による報告や被災地の保健師らのコメントを交えて議論しました。ちなみに“自己指向的共感性”とは,被災住民の苦悩や痛みを自身が負っている感覚になることです。
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