連載 統括保健師の日々・13
―宇部市の場合②―地域・保健福祉支援チームとの連携
加生 明美
1
1宇部市健康福祉部健康推進課
pp.163
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200629
- 有料閲覧
- 文献概要
統括保健師の役割の1つに,「地域の健康課題の明確化を図り,優先度判断や部署横断的な調整」を行うことがあります。
前回ご紹介した通り,宇部市(以下,本市)では,地区担当制の機能を強化するために2014(平成26)年度から“地域・保健福祉支援チーム”(以下,支援チーム:図)を発足させ,市民センターに配置しました。それまでは健康福祉部健康推進課の保健師が地区担当をもっていたものを,市民環境部および北部総合支所に所属する支援チームの保健師が健康推進課の職務を兼務し,地域で実施する保健事業や個別訪問等を行っています。健康推進課の保健師は,母子と成人の保健事業全般に関する企画・運営を行い役割分担しています。一方,支援チームの保健師は担当地域の地域包括ケアシステムを見据えた活動をするため,関係機関や団体,キーパーソンとなる人たちの活動の場に出向き,情報収集や参加協力の依頼等の調整機能も担います。地域の個別の健康課題から全体の健康課題を集約し,改善に向けた対策も検討しなければなりません。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.