連載 統括保健師の日々・12
―宇部市の場合①―統括保健師が配置されるまで
加生 明美
1
1宇部市健康福祉部健康推進課
pp.75
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200609
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宇部市は本州西端の山口県の南西部に位置し,総面積は286.65km2,2016(平成28)年7月1日現在の人口16万8550人,高齢化率30.9%,年間出生数約1300人,死亡数約2000人と少子高齢化が全国に先行して進んでいます。
2013(平成25)年度に健康福祉部内に「保健福祉事業に従事する専門職研修体制構築のためのプロジェクトチーム」を設置し,新しい時代に求められる行政の専門職の姿や研修のあり方を検討し,研修体制を構築することとなりました。その結果,「宇部市健康福祉部保健福祉職員 人材育成プログラム」を作成し,専門職の職位や年数別による階層別の目標とする職員像を明確化し,プログラムごとの達成目標,研修体系を示しました。このプログラムの中で,課長補佐,課長,部次長の職位の者は統括管理者としての役割を担うことが明記されました。当時,私は成人保健係長であり,中間管理者として係員の指導・助言を行う立場で,まさか3年後に自分が統括保健師になるなどとは夢にも思っていない時期でした。
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