連載 統括保健師の日々・18
—豊橋市の場合②—「統括保健師」を実践するための学び
牧野 忍
1
1豊橋市健康部健康増進課
pp.609
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200733
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2015(平成27)年に統括保健師となり,その後の活動の道標となったのが,日本看護協会が開発した「平成27年度統括保健師人材育成プログラム」でした。このプログラムの目標は,①統括保健師の機能を理解し,その説明ができる,②統括保健師としての意識が高まる,③統括保健師としての役割・機能を発揮できる,④組織の中で統括保健師としての位置付けを確保できる,の4つです。その目標に向かい,表の流れで学習や研修,実践を行いました。
このプログラムの研修では,知識の習得はもちろんのこと,ワークシートの作成を通じて実践的に学ぶことができました。例えば「組織を見える化シート」で保健師の分散配置の状況を図式化し,「課題の焦点化シート」で役割・機能の発揮に向け,できていることやできていないこと,その原因,取り組んでいきたいことを一表にまとめたことで,実践上の課題を整理できました。「行動計画シート」では,課題からあるべき姿,行動計画,評価指標,できたこと,その促進要因をまとめました。いずれも,実践しながらの作業で,困ったことがあれば「メール相談」もできました。課題提出の期日が迫る中,必死に課題に取り組むと同時に,悩みながらも着実に実践ができていました。
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