研究
3か月児健診から2〜7か月経過した時点の育児ストレスと3か月児健診時の問診項目および児と両親の基本的背景との関連性
中北 裕子
1
,
神尾 直佳
1
,
吉原 和恵
1
,
秋山 明子
1
1三重県立看護大学看護学部地域在宅看護学
pp.698-702
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200233
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■要旨
3か月児健診の機能強化に資する基礎資料を得ることを目的として,児と両親の基本的背景,3か月児健診の問診項目(子育てに関する状況,母親の心身の状態,妊娠・出産の気持ち,子どもとの生活)と,3か月児健診受診後2〜7か月経過した時点での育児ストレスとの関係を検討した。
2007(平成19)年12月から2008(平成20)年6月に,大阪市A区の3か月児健診を受診した子どもの母親441人を対象に無記名自記式質問紙の郵送による調査を行った。育児ストレスを従属変数,3か月児健診の問診項目を独立変数とした単回帰分析を行い,単回帰分析でp値が0.05未満となった項目を独立変数,育児ストレスを従属変数としてステップワイズ法による重回帰分析を行った。
その結果,児と両親の基本的背景,3か月児健診の問診項目のうち,3か月児健診の2〜7か月後の育児ストレスに有意に関連していた要因は,「現在の生活で困っていることがあること」「母親の身体の調子がよくないこと」「親になってよかったと思っていないこと」であった。
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