特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 産科編
産褥
産褥1か月健診
松島 実穂
1
,
田嶋 敦
1
,
谷垣 伸治
1
MATSUSHIMA Miho
1
,
TAJIMA Atsushi
1
,
TANIGAKI Shinji
1
1杏林大学医学部付属病院産科婦人科学教室
pp.253-255
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001453
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はじめに
産褥1か月健診(以下,産褥健診)は,母体の身体が妊娠前の状態に戻り妊娠が無事に終了することを確認するためには欠かすことのできない健診であるが,それだけではなく,その妊娠と出産の経過を振り返り,次回の妊娠の準備と将来的なヘルスケアについての必要な情報提供を行う貴重な機会でもある。また,産後1か月頃は,初産婦であれば初めての慣れない育児に,経産婦であれば上の子をみながらの第1子のときとはまた違う育児に奮闘し,疲労がたまってくる時期であり,医療機関が母児の心身と育児状況の状態を確認することは非常に重要である。最近は,産後のメンタルヘルスケアとして2週間健診で母児の産後の状態を確認する施設も増えている。産褥健診について解説する。
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