連載 [事例集]新しい健康日本21へのヒント・12
浜松市における健康の格差縮小に向けた取り組み―自殺対策を切り口として
小林 俊博
1
,
二宮 貴至
1
,
川合 貴子
2
,
板倉 称
2
,
尾島 俊之
3
1浜松市精神保健福祉センター
2浜松市健康医療課
3浜松医科大学健康社会医学講座
pp.330-335
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102395
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浜松市の概要
静岡県浜松市(以下,本市)は,東海道新幹線,東名高速道路,国道1号線が東西に貫き,東京と大阪のちょうど中間地点に位置する。2005(平成17)年の12市町村合併により,四方を海・山・川・湖に囲まれた,中山間地・台地・平野部・沿岸部からなる全国第2位の広大な市域を有する都市となった。
本市の人口は2013(平成25)年10月1日現在81万2000人,高齢化率は24.04%で,都市部と中山間地を内包する「国土縮図型」と称される政令指定都市である。輸送機器,楽器,光・電子関係などの製造業が盛んで,日本有数の「ものづくりのまち」である。気候は温暖で,日照時間の長さは全国有数であり,第1次産業(農業,漁業,林業)も盛んである。
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