連載 姫井先生と考える 健康に生き抜くためのヒント・9
産業医との関係―業務を円滑にするためのアプローチとは?
姫井 昭男
1
1PHメンタルクリニック
pp.1038-1042
発行日 2013年12月10日
Published Date 2013/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102304
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皆さんの身近にいる産業医はどんな人物像でしょうか? 残念ながら,筆者と交流のある保健師さんたちから聞く産業医評はあまりよい内容ではありません。その不評のなかでも圧倒的に多いのは,「うちの産業医の口癖は『じゃあお願いね』で,何でも私たちに任せきりで動いてくれない」というものです。そういう産業医のいる健康管理部門は,組織の内ではできれば関わりたくない存在であったり,できるだけ職域に介入してもらいたくないという雰囲気を醸し出したりしています。そんな状況のなか,保健師さんだけがしゃかりきになって,働く人の安全と健康を守っているという構図は非常に嘆かわしいと感じるのです。ではどうすれば職場をオープンな健康管理部門にできるのでしょうか? 今回は,産業医のあるべき姿の再確認や実像,産業医にしっかりと活動してもらうためのさまざまなアプローチについてお話しします。
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