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TOPICS 小児科学
小児科から内科診療科への円滑な移行
-――小児期発症慢性肝疾患における移行期医療の現状と課題
Seamless transition from pediatrics to internal medicine:current status and issues of transition of transitional medical care in children-onset chronic liver diseases
乾 あやの
1
,
藤澤 知雄
1
Ayano INUI
1
,
Tomoo FUJISAWA
1
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
pp.1050-1053
発行日 2021年9月18日
Published Date 2021/9/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu278121050
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近年の小児医療の進歩により,慢性疾患を有する小児の多くが成人期まで達するようになった.小児慢性特定疾患の95%以上が成人に達すると推定されている.慢性疾患を有する小児の生命予後は著しく改善したが,患児の多くは小児期に完治することは少なく,遺残症,合併症,加齢に伴う成人病,などに対する医療が継続的に必要である.ところが小児科医は小児期発症の慢性疾患を有して “大人になった患者” への対応にとまどいを感じることが多い.小児科医としての経験年数が長ければ長いほど,成人期の動脈硬化,高血圧,がん,などの疾患の診療経験が少なくなるからである.このような点が問題となり,小児診療科から成人診療科への移行医療が注目されるようになった.
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