特集 夜間実習に挑む
夜間実習を円滑に行う条件
林 慶子
1
,
澤田 幸子
1
1東京都立板橋看護専門学校
pp.542-548
発行日 2010年7月25日
Published Date 2010/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101495
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はじめに
新カリキュラムがスタートし,各校で『看護の統合と実践』の準備が進められている。
「看護基礎教育の充実に関する検討会報告書」は,『看護の統合と実践』を新設した背景として,「臨地実習で学生の看護技術の範囲や機会が限定される一方で,就職後は複数患者の受け持ちや複数作業の同時進行,ME機器の確実な操作・管理が求められていること」や,「新人看護師がかかわる医療事故・ヒヤリハット事例の割合が高いこと」を挙げている。
本校では,2002(平成14)年度に,こうした問題意識の下で臨地実習の再構築に取りかかり,2004(平成16)年度入学生の3年次より「総合実習」を導入し実施してきた。これは,旧カリキュラムの成人看護学実習4科目8単位中の1科目2単位を,最終実習として位置づけたもので,看護管理,チームで協働する看護,複数患者受け持ち等を内容とした実習である。2009(平成21)年度からは,「総合実習」に夜間実習を組み入れて実施している。
今回は,夜間実習に焦点を当てて,導入までの経緯,成果と問題点等について報告するとともに,夜間実習を円滑に行うための条件を明らかにしていきたい。
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