連載 [事例集]新しい健康日本21へのヒント・4
食育はまちづくり―小山町「レッツ5食育プラン」の計画づくりから評価までの視点
米山 民恵
1
,
稲葉 陽二
2
1小山町住民福祉部健康課
2日本大学法学部
pp.638-645
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102205
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はじめに
2013(平成25)年度は,保健行政にとって大きな節目であると感じています。第2次健康日本21がスタートし,自分の健康は自分で守ると言われた時代から,自助共助,そして健康格差の縮小や社会環境の改善・整備という方向性が打ち出され,「健康づくりはまちづくり」であるという視点が示されたからです。
その中で,とくに住民の暮らしに直接関わる市町村の行政においては,住民とともに「健やかで心豊かに生活できる活力ある社会」をめざしていくことが求められています。
静岡県小山町(以下,当町)では,2011(平成23)年度に国保の医療費と特定健診との突合分析を中心に,がん検診や要介護度の状況等を総合的に分析し,2012(平成24)年度に,国の第2次健康日本21の策定動向を注視しながら,第3次小山町保健計画を策定しました。この時,2008(平成20)年度に多くの住民の声やアドバイザーからの助言,庁内各部署からの意見を取り入れて策定した小山町食育推進計画の策定経験が生きました。そこで,住民とともにまちづくりとして取り組んだ食育の計画づくりから,事業実施,評価までを紹介します。
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