列島情報
高校生への食育
日置 敦巳
1
1岐阜県岐阜保健所
pp.785
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101912
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20歳代・30歳代を中心とした朝食欠食,20歳代女性で目立つ低体重,50歳未満の野菜摂取目標量未到達,20歳代の脂肪エネルギー比率の高値等,若い世代における食生活の乱れが指摘されている.保健所では,市町村や保育所,学校が行う食育を補完する形で,市町村の枠を越えた機能的集団としての高校,大学,事業場での食育推進の支援を行っている.ここでは高校での比較的大がかりな食育講座について紹介する.
対象は,ある高校の1,2年生500人.スタッフは,管理栄養士2人を含む保健所職員5人,農政事務所職員2人,地元食生活改善推進員19人,高校14人の総勢40人である.学校長のあいさつに続いて保健所管理栄養士が健康的な食生活の概要について講義を行い,その後2~数人のグループで10か所の展示・実践ブースを1時間で巡回し,日頃の食生活を振り返った.ブースは,朝食,食品表示,おやつ・嗜好飲料,コンビニ弁当(コンビニが協力),スポーツ選手の食事,パソコンによる食事チェック,料理カードを用いた食事選択,体組成評価,「げんこつ飴」づくり,脂肪燃焼ウォーキングである.
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