連載 町で暮らし人と出会う・27
自分で考える子ども
森 まゆみ
pp.234-235
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102103
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- 文献概要
2012年の10月にドイツに行ったのは,原発廃止を2022年と決めたドイツに学ぶためだ。そこにはすでに,風力発電,ソーラー(太陽光)発電,木材チップによる地域集中暖房などによって,現実に100%再生可能エネルギーにシフトしている自治体がいくつもあった。
でも地理的条件は日本のほうが有利である。日本では海岸べりによい風が吹き,風車が建てられる。ソーラー発電に必要な日照時間は日本のほうがずっと長い。平地が続くドイツより急峻な山地をもつ日本のほうが水力発電も有利。何より,年の半分は暖房をしているドイツに比べて暖房のコストがはるかに少なくて済む。
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