特集 医療制度と教育
保健婦教育の展望
自分で考えるという習慣を身につけて
関島 幸子
1
1長野県保健婦専門学院
pp.49-52
発行日 1965年4月10日
Published Date 1965/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203376
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卒業時には成長している
保健婦になりたいと思いつづけて,もう4年が過ぎようとしています.3年間の看護教育を,今から思えばひじょうに消極的に,惰性的になんとか切りぬけて,いよいよ最終コースである保健婦学院へ入学した時には,さすがに嬉しさで胸がふくらみました.それから今日まで,やれ読書紹介だ,ナイチンゲール・デーだ,保健所実習だ,卒論だと,それこそ息もつかぬほどの忙しさの中でくるくる舞いをしながら,あっという間に過ぎてきてしまいました.
4月に入学した時,教務主任が私たちにこんなことを言われたのを覚えています.「今のあなた方と卒業する時のあなた方と,どのくらい変わるか楽しみよ.きっとみんなすごく成長するでしょう」と.私はずいぶん不勉強な学生だけれど,こんな私でもこの1年間のかずかずの経験は,私という1個の人間をずいぶん練り直してくれたと思います.
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