PHOTO/PICK UP 「まちづくり」の現場
校区住民との協働から見えたもの―熊本市の「生活習慣病改善モデル事業」/市民協働で取り組む健康な地域づくり―河内校区健康づくり・子育て支援ネット活動をとおして
山崎 越子
1
,
鶴田 明子
1
,
松原 尚子
1
,
宇藤 真奈美
1
1熊本市西保健福祉センター
pp.263-265,302-307
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101576
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熊本市の概要
熊本市(以下,本市)は九州の中央に位置し,熊本城に代表される伝統ある歴史文化遺産と,熊本市民の生活用水を100%まかなう清冽な地下水や緑などの豊かな自然環境,そして快適な都市機能を併せもつ,人口約73万人の中核市です(図1)。
2011(平成23)年3月12日の九州新幹線の全線開業に伴い,本市を訪れる皆様に対して,本市の魅力を十分に堪能していただけるよう,熊本駅周辺や熊本城内の整備,中心市街地の再デザインを進めており,さらには,2012(平成24)年4月の,九州で3番目,全国で20番目となる政令指定都市への移行に向け,「日本一暮らしやすい政令市くまもと」の実現をめざしているところです。
小学校区を基盤としたこのモデル事業の目的は,生活習慣病改善のための目標設定や行動計画を住民の視点で考え,地域の社会資源をうまく活用しながら,住民自らが実行していくことです。行政と校区住民,企業,学校などが協働で行うことにより,地域の実情に合わせた行動計画の策定と住民主体の健康づくり活動が展開できました。現在,河内校区をモデルとして,さらに5校区で取り組みを進めています。
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