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地域と学校との協働で健康へ!―愛知県碧南市における子どもたちの健康づくり/碧南市生活習慣病若年化対策事業の新たな取り組み―学校保健と地域保健の協働をめざして
藤井 琴弓
1
,
中根 みはる
1
,
羽佐田 美和子
1
,
遠山 知里
1
,
大野 梢
1
,
山崎 嘉久
2
,
山中 寛紀
3
1碧南市健康推進部健康課母子保健係
2あいち小児保健医療総合センター
3碧南市健康を守る会
pp.251-253,318-322
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101845
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地域の概要
碧南市(以下,本市)は名古屋市から40km圏内に位置しています(図1)。四方を川と海に囲まれ,地形的には標高約10m強の碧海台地と矢作川沖積地からなる平坦地です。人口は2011(平成23)年12月31日現在7万2895人で,2万6229世帯,2010(平成22)年の年間出生数は693人です。市内には,7つの小学校と5つの中学校があります。
本市の誕生は1948(昭和23)年,愛知県で第10番目の市となり,臨海工業地域として発展を続けています。温暖な気候と風土に恵まれ,窯業,鋳物,醸造などの伝統産業と近代的な輸送用機器関連産業などがバランスよく存在し,さらには,商業,農業(にんじん,たまねぎなど),漁業(コノシロの水揚げ量は全国第3位)とも調和のとれた産業構造となっています。
愛知県碧南市では,小学4年生と中学1年生を対象に,学校保健安全法にもとづく健診に合わせた血液検査を始めて20年以上になりました。2008年度からはメタボリックシンドローム対策の視点を新たに加え,子どもたちの健康づくりに地域と学校の協働で取り組んでいます。親子参加の「健康へゴー!」(ハイリスクアプローチ),みんなで学ぶ授業の場(ポピュレーションアプローチ)にもお邪魔させてもらうなど,連携が形となってたしかな歩みになりつつあります。
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