特集 新しい地域保健体制における保健婦活動
保健事業をとおして地域づくりへ
松本 恵子
1
1大阪市東住吉保健所
pp.544-546
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901736
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大阪市では,地域保健法実施の体制はより地域に近い保健所を目指して現在検討中であるが,政令指定都市であるため保健活動は従来とは変わらずすべてを包括する.また,どのような体制下にあっても保健婦に求められるものは,地域に立脚した幅広い視点と一歩踏み出す保健活動の実践である.
大阪市の保健婦は,その時代のニーズに応じた保健活動に直面してきた.それは,昭和52年から保健婦が精神保健福祉相談員(当時は精神衛生相談員)として精神科医療へのかかわりや,小規模作業所発足など社会復帰への活動を精力的に展開してきた.また,高齢対策では,平成3年から保健所の枠を越えて,保健婦,福祉職員,区役所職員が一丸となって高齢者地域支援システムを構築してきたことなどがあげられる.今年4月からは,一部保健,福祉の統合による総合相談窓口を開設し,保健婦はその第一線で活動している.
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