連載 ニュースウォーク・136
WHOという存在感
白井 正夫
1
1元朝日新聞
pp.592-593
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101231
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わが家の4人がけ食卓は,2人暮らしのせいでテーブルの半分は物品置き場と化している。海苔缶,手紙類,ラジオ,置き時計などよく積み上げたものだとあきれる。その雑然としたなかに抗インフルエンザ薬「リレンザ」の青い吸入器まで交じっている。
2月,風邪ぎみの細君が近所のクリニックでA香港型と判定された。クリニック内でも別室に“一時停留”されたとかで,「罹った,かかった」といささか興奮気味に帰宅した。処方されたリレンザを吸入器に入れて何回かシュッシュして症状は3,4日で治まった。吸入器がインフルエンザ記念品として残った。
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