連載 看護の未来を決めるのは誰?⑯
大規模災害で発揮される看護師の存在感
横江 公美
1
,
北浦 暁子
1PACIFIC21
pp.380-382
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100069
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全世界が衝撃を受けたスマトラ沖地震・津波から1年が経った2005年の暮れ,世界中のマスメディアはこぞって特集を組んだ.また,昨年の夏にフロリダ州とルイジアナ州を直撃したハリケーン,カトリーナとリタの被害とその後遺症から米国がまだ抜け出せていない様子は,今もニュースに流れている.日本でも記録的な寒波により全国が大雪で覆われ,多くの被害が報告された.
多くの人々の関心は,大規模災害からいかにして生き延びるかに集中しがちだが,極めて重要なのが,組織,地域,国家のレベルごとの対応策だ.巨大ハリケーン被災地に対する米国看護師協会(ANA)の対応は,大規模災害発生時に,「看護師」という職業として,看護職団体の活動として何をするべきかを考えるうえで,多くの有用な示唆を含んでいる.
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