特集 准看,進学コースでの教育はいま
存在感が増すなか,准看護教育の転換期を迎えて
藤田 京子
1
1蕨戸田市医師会看護専門学校
pp.822-827
発行日 2011年10月25日
Published Date 2011/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101889
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「先生,俺こんなに勉強したのは初めてです。看護の勉強は楽しい!」と目をキラキラさせながら報告する学生,また,「実習は楽しい! 座学より好きです」と笑顔を見せる准看護生や看護学生たちがいる。今までの看護教育のどの教育課程に携わっても,生徒・学生のこんな姿を見ることほどうれしいことはないと実感する日々である。
当校は,看護学科2年課程(3年修業)と准看護学科の2課程を擁する看護専門学校である。看護基礎教育における,働きながらも資格が得られる課程としては,とても貴重な教育課程と思っている。しかしながら,准看護学科の入学応募者が多い状況とは反対に,臨床からは准看護師の排除が徐々に進み,卒業生が希望の病院に就職できない,臨地実習場の確保が難しいなどいくつかの矛盾を抱えながらの教育である。そこで,当校の現状や私自身の3年課程,2年課程(全日制,定時制)の教育課程に携わった教育経験などを通して,准看護教育のこれからを具体的に考えてみたい。
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