特集 あなたのまちに地震が来たら? 2度の震災を乗り越えた新潟に学ぶ震災対応
健康危機管理としての震災への備え―保健所保健師への期待
佐々木 隆一郎
1
,
中村 恵子
1
1長野県飯田保健所
pp.350-353
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100970
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厚労省地域保健対策検討会において,保健所は地域の健康危機管理の拠点と位置付けられた。長野県飯田保健所では,住民の健康を守ることを第一の役割と考え,①Preventive Deathを最小限にすることと,②2次健康被害の予防を行うため,地域特性に応じた体制づくりを行っている。保健所保健師に期待する役割は,①市町村が担えない部分の要支援者対策,②地域の看護職が災害医療に関与するための体制づくり,③二次健康被害予防対策である。課題はあるが,職員がそれぞれの立場で,日常業務の合間をぬって準備を行うことが重要である。
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