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阪神大震災における保健活動 兵庫県西宮保健所
石井 義治
pp.253-256
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901120
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「地震直後はパニック状態で,県対策本部との情報連絡もうまくできず,結局,保健所としては,独自の判断で動きました.始めのうち,本来の業務は完全にストップ.もっぱら西宮市と連携して,遺体の搬送や保存のためのドライアイスを集める作業.救援物資の受け渡し.医療班受け入れ準備で手いっぱいでした」と西宮保健所長,北岡修さんは語った.また,「内臓破裂,骨盤骨折など大怪我をした被災者は,ヘリコプターで大阪の病院に運ばれました.地元の病院は遺体置場と化し,避難所の床は血でベトベトでした」と,保健婦は語ってくれた.
1月17日午前5時46分,阪神地方を直撃した「平成7年兵庫県南部地震」は,戦後最大の被害を出した.死者5,317人,負傷者33,222人.避難者約20万人にのぼった(2月11日現在.警視庁の調べ).
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